にしお市民活動情報サイトアクティにしお取材報告男女共同参画社会令和6年度ばらネット記念講演会

令和6年度ばらネット記念講演会

公開日:2025年02月16日 最終更新日:2025年02月19日

平野 (5)★

2025年2月9日(日)13:30~15:40
にししん文化会館茶々っとホール 小ホール

全体(始め)★
アクティにしお登録団体でもある「市民活動グループばらネット」。
年に数回セミナーを開き、男女共同参画の啓発事業をしておられます。
今年は、設立して20周年!
その事業として、講師にアナウンサー平野裕加里氏をお迎えし「次代を生き抜くチャレンジャーたちへ」と題し記念講演会が開催されました。

手島とし子会長のあいさつで始まりました。
「平成17年から始めて20年。女性を取り巻く子育てや介護問題、仕事と家庭の両立を目指すこと、ジェンダーについてなど啓発活動をしてきた。価値観の多様性が認められるようになってきたこの時代に次代を担う子どもたちに向けて何を伝えていくか私たち大人の姿勢が問われる。未来につなぐ大会にしていきたい。」
手嶋(4)★

次に、西尾市長のあいさつがありました。
「男女共同参画推進のために尽力いただき感謝いたします。市長になって8年間、市のジェンダー平等を意識してきた。高いパフォーマンスを発揮するにはどちらも必要。これからも市民の方々と協力しながら取り組んでいきたい。」
市長(2)

記念講演「次代を生き抜くチャレンジャーたちへ」と題し、平野裕加里氏が、自身の人生観を変えた海外でのボランティアで得たエピソードを語った。
平野 (5)★

「話すこと・聞くこと」を教えてくれたカレー事件とは…。
パナマのジャングルで3か月間ボランティアの中で、この事件は平野さんにとって衝撃的なことでした。
夕飯にカレーライスが待っている!と楽しみにして、ボランティア活動を終わらせてから鍋を中をのぞいたら中身は空っぽ!!!
みんなは食べ終わっていた。私は、アフタヌーンティーで休憩もせず一生懸命働いてるのに…!!(日本人は休まず勤勉…)
腹が立ってみんなの前で泣き喚いてしまったが、「聞き取れなかった英会話を、誰にも聞かなかった自分が悪いのでは」と気づいた…。
周囲から「話さなきゃ伝わらないよ?うまく会話しなくてもいいんだ。僕たち(私たち)が日本語ができないのと一緒。うまくなくてもいいから気持ちをつたえてよ。」と言ってくれたそうです。
IMG_4080
パナマでの活動を話す平野氏
IMG_4084
ジャングルに一週間いたことも。
アメリカの医師団の帯同し、白内障の手術のお手伝いをしたことも。(もちろん違法なことはしていません。)
学校の屋根の修理もしたり。
IMG_4087IMG_4091
サバイバルの連続だったが、助けてもらいながら励んだ。
12人中、日本人は一人。「いつも助けてもらってばかり」で心が小さくなったが、「ユカリはいつもスマイルをくれるじゃないか!(You can smile!)」「ガンバル!ありがとう!と笑顔で答えてくれるじゃないか。それで十分だよ。」
笑顔でいることをほめてくれたことも財産に。

日本国内でも、サバイバルに挑戦した。
大阪から富士山まで1200キロ、毎日必ず30キロ…
(聞いてるだけでめまいがする距離!!)
奥駈道(おくがけみち)も歩いたそう。紀伊山地の中で最も奥深い山路です。寒くて大変で…どうしたら楽に歩けるのか門主に尋ねたら「右の足を出し、次に左を出す…。」
ちょっとずつでも必ず前に進むということを教えてもらった。

また、最近では、「世界ALSデー in NAGOYA みんなでゴロンしよう!」イベントをモリコロパークで総合プロデューサーとして開催。今年で10年目。
ALSのみんなで5分間ゴロンするそう。
第10回JACEイベントアワード「学生・NPO・各種団体・個人」ゴールド賞を受賞もしました。

「目の前にあることを一歩ずつ進むことによって多くの宝物ができた。」
「性別、国籍、年代、健常障がい関係なく、人と関わることで生きていく。うまくいかなくてもいい経験。」
「100でなく、10でも5でもいいから進むことを応援していきたい。」

休憩を10分はさみまして…
後半は「子どもたちに用意したい教育環境について」、パネルディスカッション開催。西尾市でご活躍の4名をパネリストにお迎えし、互いの意見を交換し合いました。

テーマは「子供たち用意したい教育環境について」
伊藤 (4)★河内 (10)★小村 (6)渋谷 (2)★
伊藤氏:恵保育園園長
子供は本来、今も昔も変わらない。変わりゆく時代で困っている保護者に対し、窓口がある。西尾市が作成している「子育てガイド」がある。迷ってないで聞くことのできるまちであることが大事。」
河内氏:わらべのさと咲
「重度障がい者やグレーと呼ばれる症状などは、公的サービスでは行き届かないところがある。社会福祉法の改正により、重層的支援体制整備事業が創設された。地域の人と人とのつながりを作り、さまざまな活動を通して新たな縁が生まれる。家庭や地域でもやれる・やってみるという意識が芽生えてくるといい。」
小村氏:Rise’s House(リセズハウス)
「やりたいこと、困っていることを声に出してみると、温かく迎え入れてくれた。若い人たちや次代が地元に戻ってきたいと思えるような場所作りをしたい。失敗しても大丈夫。スモールスタートでいいから始めたい!と思える街を作りたい。」
渋谷氏:follg.(フォーグ)
大人が生き生きしていることが大事。心が動くような選択ができるような環境を作っていきたい。

太田&平野 (1)★伊藤河内小村渋谷 (1)★
ファシリテーターとして、平野氏とばらネットの太田氏。
長年西尾市の保育に携わり、時代の変化を肌で感じている園長先生のお話し。
障がい者を隔離せず地域で手を差し伸べようと河内氏。
誰もが挑戦できる温かい街づくりのためにと小村氏。
愛知県では、女性起業率がワースト2位でモデルケースが少ない。家事・育児・介護が重なる。女性もいきいきする社会にと渋谷氏。


西尾市の近未来が、子どもたちにとって住みやすい温かな空気につつまれていますように…

 

ばらネット 団体活動紹介はここをクリック!

「令和6年度ばらネット記念講演」の取材地図はここをクリック!「にししん文化会館茶々っとホール」をご覧ください。

この記事を見た人はこんな記事もチェックしています